本の力が社会を作る〜3冊目

今年の読書3冊目。

内田洋子さんの文章にハマる


内田洋子『モンテレッジォ小さな村の旅する本屋の物語』方丈社、2019年。
イタリアのモンテレッジォという山の中の村をめぐる本の行商の歴史についてなのだが、うんうんと頷きっぱなしだった。
ファシズムに抵抗し、自らの言葉で語る人々の思考を培ったのは、こうした行商の本屋の存在だったといっても過言ではない。禁書の流通もこうして行われたかと驚く。
読むという行為が娯楽であるとともに、社会や文化を形成するのにどれほど重要だったかも理解でき、なによりイタリアの人々の、文化に対する底厚い造詣や敬意が伝わった。
おもしろかったー。


で、実は2冊目は佐伯泰秀の『居眠り磐音』シリーズ20卷でした。

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