ジャズライブ〜「秋と月と」(10/27)

これは何回目になるのだろう、といつも思いながらも数え損ねる。多分6年目ぐらいの15、6回目くらいかと思います。

どこにも書いたことがないので、ここでどういう具合にステージを作っているのか、書き出してみようと思います。

メンバー

ハモンドオルガン 井渕美保さん
ドラム 森田宏明さん
歌 私

テーマ

今回のテーマは「秋と月と」
秋がイメージされるか、月が出てくる曲かを多く選んでセットリストにしてみました。

セットリスト

1st.
もみじ
Autumn leaves
What a little moonlight I can do
Moon River
Save the last dance for me

2nd.
My ship
Down Home Blues
Summertime
The Nearness of you
Bridge over troubled water

アンコールで
On the sunny side of the street

それぞれのステージの最初はインストルメンタルで1曲ずつ。

私の曲の選び方・流れの作り方

毎回、曲を選ぶのに非常に悩む。
聴き手の楽しめる歌、どういう気分になってもらえるといいのだろうか。どのような流れがよいだろうか。
演奏者の持ち味を活かせる曲はどれか、どこに配置するか。
リズムはどうするか、ストレートにするか、アレンジするか。
私の声の状態はどうか。
ジャズのスタンダードと、その他の曲をどう織り交ぜるか。
自分自身がチャレンジする曲はどれか。
このライブ、一番の曲をどれにするか。
など。いろんな要素を頭に並べる。

そんなことを考えつつ、譜面の束を繰る。
思いつく曲を、どんどん挙げて紙に書いていく。
歌の曲数は概ね10つなので、15ほど挙がったら、その紙をじっと眺めてみる。
リズム、曲調をイメージして、曲名の横に書き添える。オリジナルは4拍子だがワルツにしてみる、バラード曲をサンバなどラテンにしてみる。スロウスウィングをRBにしてみる、など。
聴き手の立場になって、どういう流れが自然に入ってくるのか、サプライズになるのか、飽きないだろうかを想像しながら、順序を検討します。人間の心理に基づくパターンもあります。

ここまでが私の下ごしらえ。

リハ(リハーサル)

リハは大抵、自宅。
私は共演者(オルガンの井渕美保さん)と自宅が近いので、大抵彼女か私の自宅で。
リハといっても練習ではありません。
お互いの音や流れ、コード、約束事(終わり方、コーラス数など)の確認。
でもこれだけではありません。
こういうやり方もできるのでは、と提案しあえるのも実際の音合わせならでは。彼女から毎回いろんな提案や助言をもらえ、大変勉強になっています。
お茶飲んだりお菓子を食べたりして、音楽情報を交換したり、ジャズ談義も楽しみ。

ここまでが中間段階の準備。

演奏本番前

当日ステージ直前。
実はここでも軽く音を確認しあう。
私たちのネギクラトリオは、当日に、リハと異なる展開をしたり、リズムで始めたりする。リハが絶対という訳ではなく、その時の空気や気分などで変えていきます。
私は譜面を見ないので、歌詞の最終確認もします。
あとは、本番の出たとこ勝負。
そして、演奏本番で最終形に。
この作り方は誰にも習っておらず、自己流。

ジャズのスリル

気心しれたメンバーだから、音のやりとり、キャッチボールが心地よい。他方で、出だしの瞬時の探り合いにはずれや矛盾も含むことがある。
それらの歯車が噛み合ったとき、その曲が一つの止揚に達する。

私にとってはそれがジャズのスリルだと思います。

今回のスリルを与えてくれたのは、スペシャルゲストのサプライズ登場。
サックスの山崎圭巳さん
初めての手合わせで、素晴らしいスリル。聴き手のみなさんも大いに喜んでいただけたと思います。



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