講演〜エシカル消費

10月31日は尼崎市の仕事で、消費生活センターさんでの講演でした。
AWEPのフェアトレードについての紹介だったが、イベント自体は「エシカル消費」がテーマ。
なにか新しい運動に思えるかもしれないが、かつての消費者運動の流れ(主に環境問題からの)の再復活と見れるかもしれない。

倫理的に正しい=エシカルには、もう一つピンとこない人は多いかもしれない。
だけれど、さまざまなラベルや表示を見たり、誰から購入しているかが、自分の買い物の先にある生産の状況や流通のことについて思いを馳せるだけでも、消費のあり方が変わる。そんな問いかけをしてくれるイベントでした。

私の講演の前に、「トゥルーコスト」というドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
ファストファッションの裏側にある問題をえぐる作品で、全ての人に観て欲しい。メイドインジャパンをありがたがったり、ファストファッションを買って捨ててを繰り返す人に特に。
トレード(取引)全体からみると、エシカル消費はフェアトレードの一部をなす。
AWEPの行なっているフェアトレードはそれ自体が目的(生産し、売り、消費してもらう)のではなく、その作り手の生活に資するかどうかを重視しています。
貧困、がすでに遠い問題と思っている人々に、現実に貧困が人身売買や搾取に繋がっていることを、私の問題として捉え直して欲しいから。

手を繋ぐこと、は優しいことではない。葛藤もある。
なぜ、と思うこともある。そうした相克もありつつ、それでも必要としている、という女性たちに手を差し伸べたいから。

わずか数十分の講演でしたが、その思いの片鱗でも伝わったらよかったと思います。

呼んでいただいたら、どこでも行きます。お話をさせていただく機会をいただいてありがとうございます。





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