9月の読書〜44冊目「独りでいるより優しくて」

44冊目は
イーユン・リー『独りでいるより優しくて』河出書房、2015年

なんとなくタイトルに惹かれて選んでしまいました。

リーさんは若手中国系のアメリカ人作家。
天安門事件の後の社会の空気、アメリカにわたる中国人のインテリたち。
越境性に揺らぐ根のなさと根の存在を感じさせる。

最初は誰が主人公かわからず、読みづらかったのは正直な感想。
だけれど、殺人(?)の首謀者が誰なのか、気になって読み進めてしまった。
アメリカ人と結婚したというエピソードは著者自身の経験からなのだろうか。

面白いくだりがあった。
「いつもすぐに悪いことをしたと認め、いつもすすんで謝るー二人とも同じdった。そんな二人が、どうしてうまく結婚生活をやっていけるだろう。結婚生活にはある程度の理不尽さが必要なのに。」

結婚生活には理不尽さが必要なのか、、。
経験したことがない私にはわからないけれど、想像できる気がする。

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