【読書】スローペースだけどいろいろ読んだ4月

4月はちょっとスローダウンかな。

先月に続き短編を1冊読みましたが、長編も2冊。

21冊目
イアン・マキューアン『甘美なる作戦』新潮社、2014年。
これまで読んだことがあまりないテイスト。MI5のスパイとスパイされる若手小説家の恋愛、というとなんだか大衆小説にありがちな陳腐さが漂うけれど、もっと複雑な心理と英国の空気感を纏っていて秀逸。恋愛って単純なようで単純じゃないってことがよくわかる。私はもっと直球がいいけれど、こんな関係性もあると理解した。翻訳もいい。

22冊目
ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』新潮社、2008年。
近頃の私のお気に入り小説家ラヒリ。今回も秀逸すぎて、短編なのに一気に読んでしまった。最後の3作は長編と短編とを切り結ぶ手法で面白い。野心的な試みを感じる。ラヒリおそるべし。引き続きラヒリは攻めてみようと思う。

23冊目
山崎豊子『約束の海』新潮社、2014年。
山崎絶筆の遺作。最後まで書ききれなかったけれど、逆に「ない」部分が語り出す。
(あるいは読み手に想像させるというか)山崎が、戦争とは?二度と戦争しないようにするには?戦争しない軍隊とは?日本人が不可視化しがちなテーマに使命感を持って真っ向勝負にでた作品。山崎の手による、続きが読みたかった。

24冊目
フレデリック・ドラヴィエ『美しいボディラインをつくる女性の筋力トレーニング解剖学』大修館書店、2005年。
読書、というものではないけれど、筋肉の構造を解剖学的視点から図化されていて見るという点からも、もちろん筋トレという点からも面白かった。
胸の筋トレの解説がなかったのが残念だけれど、これの中から自分のトレーニングメニューを考えるヒントを得られた。順番に全部やってみたい。

あと1冊読んでいれば1年で100冊ペースだったな。
読書とは関係なし(笑)


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