【多文化社会】多文化社会のビジョンはあるか

会場のヒルトンプラザウェスト14F

マイグラント研究会の仲間が関わっている共同研究グループのワークショップに参加してきました。
「拡大する外国人労働者の受け入れ〜ケア労働を中心に〜」
研究者やNGOの活動家の方が登壇してそれぞれの現場での経験や研究成果を報告されました。

研究者の報告は今ひとつわかりにくく、論点があちこち拡散し、まとまりのない話に終始してしまいましたが、NGOの方は現場感があり非常に説得力がありました。

日本は移民政策を持っていない。移民を受け入れない国家。でも現実は100万人以上もの外国人労働者がおり、彼等の多くはいわゆる高度人材ではありません。
今後ケア関連の業種にあらゆるチャンネルで受け入れを進めようとしている政策について、どう受け止め解釈し、現場はどのように対応できるのか。そして社会の人々に何を問うのか。

私が気になったことは、
・日本はどのようなビジョンをもつべきなのか、そのビジョンは誰がどのように決めるのかという議論について。←社会的(国民的というか)な論議がないために政府にも指針はない。だから場当たり的な施策に終始しているのが実態ではないか。
・他国、例えば欧州、米国、アジア、中東、世界中は多言語多文化化が実態として進んでいる。どこも試行錯誤な政策で、統合、分離、全く無視、包摂、排除などいろいろなパターンがあるが、、という議論。←政策よりも学術研究的な分析よりも、リアルな社会ではもっと先に進んでいるので役に立ちそうにない。
ということ。

要するに、一絡げにできないほど多様な実態。それを捉えきれていないように思う。〜人だからどうとか一口に言えない。〜人でもその人の個人の歴史、教育、価値観は様々。また、日本はこうだ、排他的だなんだ、と一口には言えない。都市と地方は全然違う、教育レベル、経済レベルも様々。その中で、多文化社会をどう考えるのか、これは私たちのこユニティをどこまで共助的に考えるのか。まさにそこを突かれているのではと思います。


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