【ジャズ】蘇ったピアノ

「もう40年以上経つとそろそろ寿命ですね」
10月にいつもの調律師に診てもらったら、あちこちと具合の悪いところを指摘され、買い換えを暗に勧められました。
確かに、フリンジコードも切れているし、鍵盤もガタがきています。
全部修理していたらかなりのお金がかかりそう。修理しても5、10年程度しか持たないといわれたし、思い切って買い換えようかとカタログを取り寄せたり、ショウルームに見に行ったりしました。
けれど安くない買い物。買うとすれば87万円のモデルになる。
5歳の時に、両親が無理して買ってくれたピアノを手放すのも惜しい気がして躊躇していました。

迷ってピアノの三浦敦子先生に相談したところ、腕利きの調律師の方を紹介され、さっそくお願いすることに。

西脇市にある岡本ピアノ工房の調律師、岡本芳雄さん。
この道30年以上の大ベテランの方でした。

「この時代のピアノはいいピアノですよ」
なんでも技術者がいい音を作ろうとして
岡本さんの作業をずっと横で観察しながら、フェルトのアイロンかけなどのお手伝いもしました。岡本さんとさまざな話題で盛り上がり、あっと言うまに夕方。

「去年より今年は腕が上がっているよ」力量アップを常に意識している岡本さん。独自の道具を開発したり、方法を見出したり。工夫を凝らしています。まさに、専門家の矜持を感じました。日々研鑽。これはどの仕事にも共通する重要な姿勢ですね。

調律は、平均律ではなく、Bach seal 1.0という調律だとか。
独特の唸りが入り、変化が面白いようです。蘇ったピアノ、自分で弾きこなせるように練習しなければ。
諦めなくてよかった。

岡本ピアノ工房(西脇市)
http://okamotopiano.jp/

私はフェルトのアイロンかけを手伝い

一つ一つ研磨



隙間から細かい作業

フリンジコードの付け替え


カワイのフリンジコードを使用


ネジしめて調整



フェルトのサイズを調整

ハンマーと弦との距離を2ミリに

3万円のアプリ!で調律

蘇ったピアノ

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