仲良し |
ただ涙が溢れてきた。
最初から彼には騙されてたのか。からかわれていただけなのか。
ただの一度も疑ったことがなかった。
彼から発せられた言葉、、それは真実と思っていた。
だけれど人は嘘をつくのだ。
その事実を否定しようと何度も思った。なんとか違う解釈を考えてみた。
別人だったのでは、とも思ってみた。
だけれどそれは真実。
「嘘はない」という。
じゃあ書かれたことは事実なのだ。本人がそう思ったことなのだ。
なんと人の心の危ういことか。
ただ、怒ることもできず、呆然と立ちすくんでしまった。
こんな年齢でこんな状況に陥るとも思わなかった。
自分はもっとしっかりしていると思っていた。
意外に脆い自分、受け止めきれない自分に驚きもした。
詰りたかったが、詰ることもできなかった。
ただ、言葉がなかった。ありきたりの言葉しか出てこない。
ただ、ぽろぽろと涙が出てきて止まらなかった。
ただ、途方に暮れてしまった。
でも憎むこともできず、足元から崩れてしまった。
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