【AWEPの活動から】ネパールの娘サリナ

AWEP(アジア女性自立プロジェクト)の活動の一環で、ネパールに3年前あまり前に渡航した時、人身売買被害女性たちの自助グループShakti Samuhaに保護された15歳の少女に出会いました。
髪を顎のあたりで短く切られ、身なりもTシャツに短パン。細い手足。
それでもキラキラ光る知的な目が印象的でした。
母親を早くに亡くし、父から虐待されて、人身売買の被害にあったそうです。
私のことを、マザーと呼び慕ってくれ、私もつい彼女に目がいってしまった。
働かされていたところで常になっていた英語放送のラジオで英語を学んだとか。英語がペラペラで驚かされたが、その理由を聞くと切なくなりました。
いつか英語を勉強して、英国でビジネスマンになりたい。少女は私に語ってくれました。
本当は、特別な親しい関係は支援関係では不公平になるのでよくないとはわかっていたけれどマザーと言ってくれている彼女には特別な思いを持つようになりました。

最近、サリナはネパールトップクラスの高校で特待生として学業に励んでいると、ネパールの友人がFacebook越しのやりとりで教えてくれました。小学生から入り直した少女も早高校生。感激しました。
友人からのメッセージにはサリナからの手紙がついていました。

手紙には、学業に専念していること、いつか海外でビジネスの勉強をしたいことなど、今の生活を精一杯生きている、そんな思いが生き生きとした英語で綴られていました。

「Enjoy your moment.お母さん人生を楽しんでください。」
「I really wanna meet you, mom. お母さんに心の底から会いたいです。」
最後に
「Love you unconditionally. 無条件であなたを愛しています。」

愛情を十分に与えてもらってはいないだろう彼女の子供時代を想像するだに、unconditionallyの一言には涙がでました。

なかなか会えないけれど、サリナは私の宝物。
来年3月末にネパールを再訪するときに会いに行くつもりです。

特定非営利活動法人 アジア女性自立プロジェクトの活動は、下記のサイトから。
http://tcc117.jp/awep/
ネパールのNGO シャクティサムハの活動は、下記のサイトから。
http://shaktisamuha.org.np/


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